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趣味は命ではなく、心の糧となる

以前友人が、長く集めていた趣味のグッズを売りました。整理したかったのではなく、純粋にお金が欲しかったと言っていましたね。新しく欲しいものがあるからではありません。生活のためです。働いているけれど、ひとりくらしでかかるお金も多くて、どうしてもとっておけなかった、と言っていました。しかしその後彼は一生懸命仕事をして、無事、手放した品をまた集めることができたのですよ。
これを「また買うくらいなら売らなければいいのに」と思う方もいるでしょう。でも私は、彼の気持ちがよくわかります。だってたとえばCD一枚のお金を出せば、安いお米を買うこともできるのですよ。ただ生きるだけならば、人生に趣味はなくともいいわけです。でもそれでは張り合いも楽しみもないから、皆は音楽を聞き、映画を見て、スポーツに夢中になるのでしょう。もちろん、その他いろいろありますけれどもね。
そんな状況を望む人はなくとも、日々大変なことは起こります。だから私は友人が生活のために決断したことは見事だと思いますし、再び彼が望む生活水準に達し、また同じ趣味を始めたことを尊敬します。今後のことは誰にもわかりませんが、彼のように前向きに力強く生きていきたいものです。

友人がニュースを見るようになったきっかけ

学生時代、友人は社会科、そのなかでもとりわけ政治経済が大嫌いでした。「難しい言葉がたくさん出てくるからよくわからないし、つまらない」と言うのです。確かに、憲法はこんな内容で、内閣の仕組みがこうで……と学ぶのは、私にとっても面白いことではありませんでしたね。正直に言えば、今でも詳しいとは言えないでしょう。
ただそれでも、私は新聞を読みます。実はつい先日まではそれほど熱心ではなかったのですが、ある言葉を聞いて変わったのです。それは「政治は自分に関わることだ」というもの。テレビで議員たちが話している内容は、どこか遠くのことのように感じていたけれど、本当は私たちの生活に、なにより密着しているのですよね。それを私は、長らく忘れていました。
学生時代に教科書を使ったように本で学ばなくても、わからない言葉や行政システムについては、ネットで調べれば意味を知ることができます。大人に向けた記事が難しければ、子供用のサイトもありますからね、そこから政治の世界に入るのもいいでしょう。先日は、私が感銘を受けた言葉を含め、その後の変化について友人に話しました。彼女も納得したようで、今はニュース番組をしっかり見るようになりましたよ。