Monthly Archives: 7月 2020

ホラー映画よりも怖い女の闇を描いた作品

女性の心理はとても複雑です。それは他者に対しても伺い知ることができるし私自身についても言えることです。ネガティブな気持ちにさいなまれた時、心の中を客観視してみると「整理できないことがこんがらがっていてどうしようもできない」と感じることを幾度か経験してきました。それはまるで結び目を解くことができない紐のようで、誰しもこんなに悩むことがあるのだろうかと感じたものです。こうした経験もあり女性の心理を描いた小説を読む事がけっこう好きだったりもします。そこには心の奥底に潜む闇が浮き彫りにされるものが多く、共感することもたくさんあると同時に、深い闇の怖さを改めて考えさせられるものです。
先日小説が原作となった映像作品を観ました。この作品には「女の執念」が根深く描かれていました。様々なライフスタイルを持つ女性達が登場し、ある事件をきっかけに一本の線として関係が結び付いてゆきます。その過程に起こる「嫉妬」や「執着」はとても恐ろしいもので、まるでホラーでした。自分が属するコミュニティの中で優位に立ちたいと思う者、生活に疲れていることを隠し華やかに振る舞う者、恩を買いその人のために尽くし過ぎる人など、そこには必要以上に人や事柄に執着することの恐ろしさが描かれていたのでした。そしてプライドを守るがあまりに自分を見失ってしまうことがあることを知りました。
社会に生きる以上、周囲の人達の影響を受けながら生きることは当たり前のことだと思います。しかしながら影響を受けすぎてしまうことは、個々のアイデンティティを崩壊させることに繋がると悟りました。自分を見失う程に何かに固執することの怖さをこの作品から突き付けられたことは、ネガティブシンキングにさいなまれないための忠告だと感じたのでした。

お金との良好な関係を知ること

先週末の午後、買い物をするためにお出掛けしました。この日はスカートかワンピースを購入しようと思っていて、私の物欲はマックスに高まっておりました。こんなモチベーションの時は決まって余計なものを購入しがちです。以前にも決めていたものではないものを購入してしまい家に帰って冷静になってから「今日の買い物はちょっと誤ったかも」と思った経験があります。こうした場数を踏み、だいぶ買い物上手になってきたと我ながら思うようになりました。この日もあれこれ試着をして迷った結果、シンプルなデザインのワンピースを購入して帰宅したのでした。
さて私は買い物をする際に頭に置いていることがあります。それは以前読んだ本で出会った「お金との良好な関係」のエピソードです。それはお金と人間関係は似ていて、どちらも良い関係を築くことができれば人生を豊かにしてくれるものということ。またお財布から旅立つ時には感謝をしつつ「たくさん友達を連れて戻ってきてね」と心の中で唱えることがポイントだとありました。これを読んだ時日々の暮らしを考え直すきっかけにもなり、気持ちを豊かにするためにお金を使おうと心掛けるようになりました。なかなか上手に行かないこともあるけれど、欲に任せずに本当に欲しいものをじっくり考えるようになったと感じています。先週末もある意味このことが良いストッパーになったと思っています。
人によって豊かさの価値観は違うものですが、私にとっては美味しいものを食べて好きな人達と楽しい時間を過ごすことだったりします。そんなささやかな幸せを味わうためにも、心身共に満足するためにお金を使うことを胸に精進しております。

可愛いが詰まった幸せを運ぶ本

「可愛い」には一言では表現することが出来ないくらい、たくさんのことが詰まっています。例えば動物を見た時の印象であったり、ファッションセンスが抜群にいい女の子であったり、好きな人の仕草であったりと、ここに全てを書くことができないくらい、日常に満ち溢れているのです。その背景には、愛着や好きという気持ちが隠れている気がしているため、私はこの言葉をとても大切に使うようにしています。
さて、先日「キュート」が凝縮された本を読みました。なぜなら古今東西の作家や詩人達の選りすぐりの可愛い作品を集めたものだったからです。動物が主役のものや素敵なシニアが登場する小説、日常の事柄をささやかに書いた詩や歌が載っていて、本を手にすることが楽しみになる作品でした。また電車の中や就寝前に読んでいると、心が満たされて幸せを感じることができました。それはこの書籍の監修をした女性の幅広い目線で収集されたキュート達は、どれも味わい深くて胸がキュンとするものばかりだったからかもしれません。そのため読み終えた後は、何だかとても寂しくて、印象に残った作品達を再度読み返したほどでした。この余韻に浸りながら、これからも「可愛い」と感じること達にたくさん出会いたいという強い気持ちでいっぱいです。