Monthly Archives: 5月 2019

漫画と引き換えに得た喜び

友人が、お母さんの誕生日に高価な座椅子をプレゼントしたそうです。年をとって膝が悪くなって、立ち上がるのが大変そうだから、と言っていました。なんて素敵な親孝行でしょう。そんな話を聞いて、そういえば私も子供時代、母にエプロンを贈ったなあと思いだしました。お小遣いは限られているけれど、誕生日にどうしても喜んでほしかったので、毎月買っていた雑誌を我慢してお金をためたのです。
当時の私にとっては、その雑誌は本当に宝物のようなものでした。部屋にどんどんたまっていっても、廃品回収には出さず、何年分も保存して読み返していたのです。そのひとつには、コミックスを買えなかったというのもあります。だって毎月たくさんの作品が読める雑誌と、そうではない漫画だったら、前者を選びたいじゃないですか。でもそれを我慢したのだから、昔の私は頑張ったなあ、と思いますね。もしかしたら、今よりずっと孝行娘だったかもしれません。
母はそのエプロンを修理しながら、何年も使っていました。ついにボロボロになってしまった時には、わざわざ「もうこんな風になっちゃったから捨てるけどごめんね」なんて言いに来てくれたのですよ。あの時は、数か月の間、漫画を我慢してプレゼントして良かったと思いました。

友情こもったレシピ集

最近夕食のメニューに新鮮味がない気がしたので、友人にレシピの本を借りました。自分だとつい、似通ったタイプのものを選んでしまいますからね。あえて友達の目線を借りたのです。ただ「なるべく簡単なものがのっている本がいい」というお願いはしました。なにせ彼女は料理上手として、私たちの間で有名な子なんですもの。
あまり難しくなくて、でもちょっと変わっているものがいい。そんな贅沢な願いを、彼女は見事に叶えてくれました。そのおかげでぺらぺらとページをめくりながら、「今晩の食事は何にしよう」と考える時間が、とても楽しみになっています。レシピ集に掲載されている写真が、それはもう美味しそうなんですよ。自分がそこまで綺麗に作れるかといえば、なかなか難しいところではあるのですが……でも「よし、この完成形を目指してがんばろう」という前向きな気持ちにはなれます。
あと、友人のコメントがついているのもありがたいです。私がそれほど器用ではないということを知っているので、ちょっとしたコツや、家庭にあまりない食材については代用品なんかを書いてくれたのですよ。一品のために新しく何かを買うのは、不経済ですからね。自分ではわからないことなので、本当に助かっています。

ブックカバーの模様を熟考中

先日購入した本の装丁が、白色メインだったので、カバーを付けた方がいいかしらと考えています。うっかり何かをこぼしたりして、汚してしまったらショックですものね。でもカバーを付けるとしたら、どんな模様がいいでしょう。今我が家にあるのは、花柄模様と、ストライプ、あとはモスグリーン一色の三枚です。これは全部、いただき物の包装紙でした。
わたしは貧乏性なのか、ついこうして、綺麗な物を集めてしまう習性があります。この間は貰ったお菓子に入っていたお店のカードが可愛かったので、パンチで穴を開けて紐を通して、しおりを作りました。これだと、思い出も一緒にとっていける気がして、後から見た時にとても楽しい気持ちになることができるのですよ。
ほかに最近作ったものは付箋や消しゴム、シャープペンの替え芯など、小さくて雑多なアイテムを入れる箱です。これは折り紙を折る要領で、やっぱり綺麗な紙で作りました。ただ薄い用紙だったので、いつまでその形を保っていてくれるか……今度はもう少し厚い用紙で作りたいところですね。それか補強を兼ねて、折ったところに糊付けをしてもいいかもしれません。ちょっとした手作りは、気分転換にもなって面白いですよ。お勧めです。