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古本屋さんで宝探し

古本屋って、どうしてこうも胸がときめくのでしょう。そのお店を見つけたのは、いつもならばバスで通る道でした。ずっと存在は知っていて、気にもなっていたのですが、そのためだけに降りるのもどうかなあと思い、見ているだけだったのです。でもその日はちょうどバスが遅れていて、それなら停留所一つ分歩こうか、ああ、あの古本屋さんに寄ってみようか。そんな気持ちになったのです。
ひとりが通るのが精いっぱいの細長い店内には、足元から天井まで、びっしりと本が詰まっていました。入口付近なんか、ただ山のように積み上げてあるのですよ。中にはビニールひもでくくってあるものもあり、シリーズものなのか、片付けが終わっていないものなのかもわかりません。でもこういういかにも「探検したい」と思えるような場所にこそ、魅力的なのですよね。
他にお客さんはいなかったので、じっくり棚を眺めました。サイズだけはなんとなく揃っているものの、ジャンルの区分はまるでなく、宝探しみたいです。最後には、文字を追っている目がちかちかしてしまいました。でも素敵な表紙の雑誌を見つけられたので、良かったです。バスが遅れてくれたことに感謝しつつ、今度はここを目的に訪れようと誓いました。

姿勢を変えてごろごろ読書

この前朝起きたら、首が痛くて何事かと思いました。特に運動はしてないし、重いものを持ったりもしていないはず……と思い返して、あ、と気付いたのが、昨夜の読書。ごろごろと横になって読んでいる時に、ちょっと首の筋がはっているな、と思っていたんですよね。あれが寝ている間に悪化したのでしょう。とりあえずストレッチをして、一晩眠ったら直りました。
本に集中していると、他のことはどうでも良くなってしまいます。結果、お腹が空いているのに食事を抜いてしまったり……まったく困ったものです。でも、面白いことがあると他は目に入らなくなってしまう人は、案外多いのではないでしょうか。それはつまり、その時間が楽しいということ。そう考えれば、こうしてちょっと痛いところが増えていたとしても、昨日の読書はハッピーな時間だったのだな、と思えて、幸せになれる気がします。
でもやっぱり、体は健康が一番ですから、今度は億劫がらず、姿勢を変えるくらいはしなくてはいけませんね。寝ている時は、ずっと同じ格好はせずに、時々ごろんと逆方向に一回転がって、逆に筋を伸ばしながら読書をすることにします。集中してもふとした拍子に思いだして、忘れないようにしなくては。