芸術都市にある劇場のブックコーナー

数年前に建てられて以来、様々な公演がおこなわれている芸術劇場に行ってきました。昔からこの劇場がある都市では芸術にとても力を入れているようです。街ぐるみで開催されるジャズ祭、4年に一度おこなわれる現代アートの祭典など、興味深いイベントには積極的に足を運ぶようにしてきました。芸術都市とも言える場所に建てられた劇場では、芝居やコンサートが毎週末のようにお開催されています。また公演内容も新人気鋭の若手舞台監督が手掛けるお芝居や現代音楽を演奏するミュージシャン達のステージまで幅広いラインナップになっていることも魅力的だと感じています。
この日訪れたのは、コンサートを鑑賞するためでした。終演後エレベーターを降りながら出口に向かっていたらところ、とても興味深いコーナーを見つけたのでした。そこには劇場で今後おこなわれる企画にまつわるものや出演する方々の書籍が置かれていました。古典芸能や女優の手記についての本、舞踏を生業にするダンサーが手掛けた作品など、普段あまり手に取ることのない書籍達でした。設置された椅子に座り、棚に置かれた本をくまなくチェックしていたら、以前から大ファンである女優の半生を綴った本を見つけたのでした。「こんな書籍が発売されていたとは」と思い、帰宅後インターネットで購入したことは言うまでもありません。また公演時に頂いたチラシの中に今は亡き昭和の歌手が手掛けた楽曲を演奏するイベントがあり、出演者にあの女優さんの名前が書かれていたのでした。演じることはもちろんのこと、歌声も私の心に強く刻まれているため、このコンサートには足を運ばねばと心に決めたのでした。

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