孫娘への手製の愛

ついこの間、友達宅に突然、段ボールに入った荷物が届いたそうです。差し出し人は実家に住むお父さんで、なにかと開けてみれば、中には手縫いと思われるエプロンと、木製の包丁と野菜のおもちゃ、そして手書きの絵本が入っていたのだとか。おじいちゃんとおばあちゃんから、四歳の孫娘への誕生日プレゼントとのことでした。「作るのが間に合わなくて、遅くなってごめんね」という手紙も一緒に入っていたけれど、娘さんはそんなこと気にせずに、とても喜んでいたそうです。
なんでも手軽に買える時代になったし、実際買ったものの方が精巧な作りをしているものも多々ありますが、これはとてもいい思い出になるでしょう。もともと絵手紙とパッチワークが好きだったおばあさんが「絵本を作ろう」と思い立ち、日曜大工が趣味の夫に「おもちゃを作ってくれない?」と持ちかけて、このプレゼントは完成したとのことのでした。
なんて、いかにも知っているように言っても、全部友達からのまた聞きなのですけれどね。絵本は娘さんと同じ名前の女の子が、ママと一緒お料理を作るお話なのですって。「ちょうどお手伝いしたい年頃だからちょうどいいわ」と友達は笑っていました。それも祖父母の狙いなのでしょう。

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