本が鎖に繋がれていた時代

先日、絶版になっているのだけど、どうしても読みたい本があったので、図書館に行ってきました。館内のパソコンで検索すると、その本は書庫にあるとのこと。司書さんにお願いして、取って来てもらわなくてはなりません。そこでいつも思うのが、書庫はどれくらい広いのだろうということです。私の住んでいるところでは、時々見学会が催されたりもするのだけれど、時間が合わずに行ったことがないのですよ。
おそらくは薄暗くて一定の温度に整えられた部屋に、電動で動くタイプの書棚がぎっしり並んでいるのでしょう。表の書架に並んでいるものと比べたら、どちらが多いのかしら。やっぱり人目につく表? それとも蔵書を集めている地下の書庫? なぜか、海外の美しい図書館を思い出しました。
いかにも歴史がありそうな建物の中に、革張りの厚い書籍が並んでいる様子は、写真で見ただけでも圧巻でした。そういえば昔印刷技術のなかった時代、本は書き写すしかなかったため、とても高価だったのですって。そのため、鎖で棚から持ち出せないようになっていて、そこで読むしかなかったものもあったそうですよ。今はクリックひとつでデータが買える時代ですから、出版業界も、ずいぶん発展してきたものです。

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