一番怖いホラー体験

先日、友人に勧められたホラー小説を読みました。文字だからこそ耐えられる恐ろしい描写は、私を震え上がらせるには十分で、最後はなるべく文面の内容を想像しないように、なんて考えてしまったほどですよ。これではただの、文字を追う作業ですね。後に気付いて、自分でも苦笑しました。
その点漫画は、イラストで描かれているので、否が応でも怖い場面が目に飛び込んできますよね。それはおどろおどろしい、子供が見たら泣いてしまいそうなものもあったりして、描いている方は怖くないのかなと気になることもしばしばです。ドラマなどではよく、恐怖ものを撮る時は、事前にお祓いに行くなんて話も聞きますが、書籍の場合も、そんなことがあるのかしら。
ただ私が一番怖いと思うのは、小説でも漫画でも、もちろん映像でもなく、聞き語りです。一度、ヘッドフォンをつけて怪談を聞くというのを、体験したことがあるのですよ。低い声で淡々と語られる内容は、自然と耳に入ってきますし、文字のように意識しないようにしても、効果音などの影響で、想像は勝手に膨らんでしまいます。それがとても、恐ろしく、私は結局最後まで、その話を聞くことができませんでした。ホラーなんて慣れっこだという人には、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

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