読書という平和な趣味

最近、読むスピードが追い付かない勢いで本を買ってしまっているせいで、積読がどんどんたまっていっています。しかし私は、本来ならば反省しなければいけない状況にも関わらず、机の端に詰まれた山を見ると「私の知らない世界が、まだこんなにたくさんあるんだ」と幸せを感じるのです。そしてこの山がなくなってしまうことが、恐怖にすら思えます。今まではこんな気持ちになったことはないというのに、どうしたことでしょう。
単に活字が恋しいのか、それとも心躍るストーリーで、現実逃避したいのか。後者ではないと言いきれないところが辛いところです。でも本を読んで幸福に浸れるのならば、ある意味平和なことだと思います。だって、読書はひとりきりの世界ですから、誰にも迷惑はかけませんもの。
面白い話と大好きな音楽、そして美味しいお茶があれば、どんなに疲れることがあった日でも、私の心は癒されます。どこかに遊びに行って高額の物を衝動買いしたり、美味しい物を食べすぎて胃を痛める心配はないのです。こう考えれば、読書がいかに平和な趣味か、誰にでもわかることでしょう。いくつになっても続けられるこの楽しみを、そしてそのための時間を、今後も守っていきたいものです。

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