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読んでみたい!文豪ヒット作品集

時々、音楽をテーマで集めてCDにしているものがありますよね。たとえば「いつの年代のヒット曲」とか「懐かしのフォークソング集」などです。こういったパターンで、昔の作品を集めた短編集なども出版されたりしないのでしょうか。一番読んでみたいのは、文豪セットです。著名な方の話を一作ずつ集めて一冊の文庫本にしたら、お得感も満載だし、なんとなく勉強になるような気もします。
ただこれは画期的な発想ではないので、もしかしたら既にこのような本はあるかもしれませんね。それに最近は、著作権の切れた話は無料で、インターネットで読むこともできますから、あえてこのようなものを作る必要はないのだという可能性もあります。ただ私は、わざわざネットで検索するのではなく、ちょっと気が向いた時に手を伸ばして文庫を持って、ぱらりとめくる……そのくらい、気安いものが良いのです。
それも児童書ではなくあえて大人向けで、装丁が美しいとなおいいですね。ここまで言うとちょっと欲張り過ぎかしら。でも言うだけならタダ、ということで、思い切り夢を語ってしまいます。だってそんな本が読んでみたいし、書棚に並べて、ちょっと賢い女性を演出してみたいのですもの。

映像と本で完全理解

懐かしい本を読みながら、ふと思いだしたことがあります。この作品が映画になった時に、それを見た友達が帰りに我が家に寄って、ひたすら感想を喋っていった時のことです。私はもう既に見ていたのでネタバレも気にせずに、それこそ立て板に水のごとくでした。彼女もやっぱりそんなに感銘を受けたのかと、ずいぶん嬉しい気持ちになったのを覚えています。
ひとしきり話した後でジャスミンティーを飲み、ほっと一息ついてから、彼女がお土産に持ってきてくれたクッキーとカツサンドでランチタイムにしました。一緒に映画に行く時はカフェでランチが定番ですが、周囲の目も気にせずにくつろぐのもいいものでしたね。
その後は、冒頭に書いた今回の映画の原作本を彼女に貸して、お別れです。映像化をすると登場人物の姿が見えて声も聞こえますから、二次元の世界でしかなかった本を読んでいる時よりも、イメージがクリアになります。それはとても喜ばしいのですが、反面では、短い時間できゅっとまとめるために、心情やエピソードがわかりづらくなったりするのですよね。だからそれを補うためにも、彼女にはぜひ原作を読んでほしいと思いました。案の定、気に入ってくれたので良かったです。