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無料配信のお金はどこから?

先日、新刊コミックスに入っていたアンケートはがきの中に「この本が出るのをどこで知りましたか」という質問がありました。これ自体は定番の問いかけでしょう。しかしその答えの洗濯の中に「作者SNS」などがあったのは、驚きましたね。たぶん十年前なら、こんななかったはずです。これも時代、ということでしょうか。
最近は無料で読めるオンラインコミックスも多く、本当にびっくりすることばかりです。だって読者からお金をとらないなんて、それでは作者さんに支払う賃金や、サイト運営費はどこから出ているの?って思ってしまいますよね。お金の話ってあまり表に出ませんが、生きていく上では必要不可欠なものなので、どうしても気になります。
ただ読者としては、無料はありがたいです。まあ実際は、インターネットでの更新を待ちわびるような作品は、書籍化するとすぐに購入しますよ。「あ、あの作品コミックスになったんだ、買おう!」と、もはや条件反射にも近い感じです。やっぱり、ネット配信の場合はずっと読めるものばかりではないので、好きなものは大事に手元に置いておきたいという気持ちがあります。あれ、もしかして出版社は、これを見越して無料配信しているのかしら。

映画と原作の攻撃力

ふと、最近の映画館は割引をしてくれる日が多いなあと感じました。もちろん、昔はもっとチケット代が安かったから、その方が便利だったという人もいるでしょう。でも、今は本当にすごいんですよ。時間帯や性別、年齢によって、多くの割引が設定されているのですから。レイトショーや午前中の一番初めの時間が安くなったり、レディースデイ・メンズデイ、シニア割などと呼ばれているのが一般的でしょうか。
映画館に行くときは、もちろんその日を狙って出掛けます。そうなったそもそものきっかけは、原作ありの作品が増えたことですよ。漫画や小説を読んで「これ面白いなあ」と思った話が映像化されたら、見に行かないわけには行かないでしょう。そして実際に行くと、まずは宣伝で予告編を見ることになりますから、そこで原作つきのものがあると、本を買ってまた上映を楽しみにし……という循環になるのです。
これぞ出版社、あるいは映画製作会社の策略?なんて思ってしまいます。でもこれで人生に楽しみが増え、生活に張り合いが増えるのだから、いいのですけれどね。ただ、素敵な作品が多い月は、お小遣いは厳しい状況になったりもするので、例の割引を使えるよう、日程を調整するのです。