資料も成長も一歩から

先日、文章を書くことを生業としている知人が「仕事の資料はまとめて買っちゃだめなんだよ」と言っていました。私は気に入れば、漫画や小説は作家買いをしてしまうこともよくあります。読んでも次があるというのは嬉しいですし、安心感もあるからです。
それなのになぜ資料はだめなんでしょう?不思議に思って聞いてみれば、「自分の理解度に合わせたものを手に取らなければ意味がないから」だそうです。一冊読了したら、次のレベルのものを読み、それが終わったらさらに次、難しすぎたら簡単なものに逆戻り、そのようにして、知識を育てていくのですって。なるほど、と深く納得しましたね。漫画や小説は、続き物だったり、そうでなくても内容にレベルが存在しないから、いっきに揃えてしまっても、問題が起こらないのです。
彼から聞いたことを、別の友人に話すと、彼女も「わかる」と言っていました。法律関連の勉強をしていた彼女は、最初は高校レベルの内容を復讐することから始めたのだそうです。それが今は、法に関する仕事をしているのですから、なんて素晴らしいのでしょう。結局は、どんなにすごい人達も、一歩一歩進んでいるということなのですね。私も見習わなくては、と思いました。

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