映像と本で完全理解

懐かしい本を読みながら、ふと思いだしたことがあります。この作品が映画になった時に、それを見た友達が帰りに我が家に寄って、ひたすら感想を喋っていった時のことです。私はもう既に見ていたのでネタバレも気にせずに、それこそ立て板に水のごとくでした。彼女もやっぱりそんなに感銘を受けたのかと、ずいぶん嬉しい気持ちになったのを覚えています。
ひとしきり話した後でジャスミンティーを飲み、ほっと一息ついてから、彼女がお土産に持ってきてくれたクッキーとカツサンドでランチタイムにしました。一緒に映画に行く時はカフェでランチが定番ですが、周囲の目も気にせずにくつろぐのもいいものでしたね。
その後は、冒頭に書いた今回の映画の原作本を彼女に貸して、お別れです。映像化をすると登場人物の姿が見えて声も聞こえますから、二次元の世界でしかなかった本を読んでいる時よりも、イメージがクリアになります。それはとても喜ばしいのですが、反面では、短い時間できゅっとまとめるために、心情やエピソードがわかりづらくなったりするのですよね。だからそれを補うためにも、彼女にはぜひ原作を読んでほしいと思いました。案の定、気に入ってくれたので良かったです。

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