Category Archives: 立ち止まる

ボロボロになっても紙が良い

とっても大好きで何度も何度も読み返している短編小説があります。短編なのでサクッと読むことができるし、何度も読んでいるから初見の時ほど集中しなくて大丈夫なのでちょっと本読みたいなって時にすごくちょうど良いのです。そんな訳でたまにバッグに入れて持ち歩いたり半身浴のお伴に浴室に持っていったり…そうしてるとどんどん本は劣化していってしまって…それもまた味といえばそうかな?とも思うのですが、とにかくよくボロボロになります。実はその小説本はあまりにボロボロになったので同じものを買って今は2代目です。
やっぱりお風呂が一番ボロボロになりますね。濡れないように気をつけてはいるものの湿気とページをめくる汗ばんだ手でふやけてしまいます。こないだその話をしていたら友達から「電子書籍にすれば?」と言われました。たしかにその通りなんですよね。今は防水機能ついてたり、濡れても大丈夫なように専用のケースが売ってたりしますし。3代目になる前にそうやって対策した方がいいのでしょうけど、なんとなくこの小説は紙で読みたいし持っていたいのです。こんなことを言っていては3代目が来る日も近いかもしませんね。友達も呆れていました(笑)

最初の一歩さえ踏み出せれば

ちょっと悲しいことがあって落ち込んでいた時に、友人が「本読んだり、好きな音楽聴いたり、友達と話したりしてね。」と言ってくれました。どれも私の大好きなことです。落ち込んでいると大好きなこともなんだか楽しめないような気がしてちょっと離れていたんですよね。でも塞ぎ込んでただただシクシク落ち込んでいてもどうにもならない。好きだとか楽しいことをやっていれば自然と気持ちがそっちについていくから、と。
『気持ちが上がってからするのではなく、上げるためにする。』なるほどなぁって思いました。
もちろん最初の一歩がすごくハードル高いのですが、始めてしまえばスーッとそこに頭も心も向かっていきます。小説や音楽に感情移入してボロボロ泣いてしまったり、友人に気持ちを吐露することでまた大泣きしてしまったり、それでもその後には少しスッキリしている自分もいたりして。
心が落ち込んでいる時は何か1つ動くのも始めるのも怖かったり億劫になってしまいがちだけど、もし「ここから抜け出したい。頑張りたい。」って気持ちがあれば最初だけグッと頑張ってみたら案外簡単に何かがひらけるのかもしれませんね。あの時あの言葉をくれた友人には本当に感謝です。

年の暮れにはおごそかな時間を

北風が冷たい数年前の冬。夕方の月が夜空に昇り始める頃にお寺がたくさんある街に降り立ちました。年末ということもあって、軒先には門松なども飾られており「今年もあと僅か」と感じたものです。神社へ続く境内にある店はどこも早い時間に閉めてしまうためか人影もまばらで、私はトボトボ歩きながら一軒の喫茶店のドアをくぐりました。暖かな照明に照らされた空間は、冷えた私の心と体を一気に温めてくれたものです。早速、席に着いてカフェオレを頼み、本を片手にゆっくりと小一時間ほど過ごしました。この時読んでいた本は、暮らしや料理について書かれた随筆でした。そこにはおせち料理や春の七草、夏の日差しに負けない体を作る料理など四季折々のレシピや生活の知恵が書かれていて、とても勉強になったことを覚えています。ミルクたっぷりのカフェオレとコーヒーのお供に出されたお豆を食べながら、読書の傍らその年に読んだ本のことを思い出したりもした、感慨深い時間でもあったのです。
先日たまたまその喫茶店の前を通りかかりました。あれから月日が流れ季節も変わりましたが、凛とした佇まいでそこにある店を見ていたら年末に立ち寄った日のことを思い出し、とても懐かしく思ったものです。そしてまた年の暮れにここを訪れて、物思いに耽るのも悪くないと感じたのでした。

お金との良好な関係を知ること

先週末の午後、買い物をするためにお出掛けしました。この日はスカートかワンピースを購入しようと思っていて、私の物欲はマックスに高まっておりました。こんなモチベーションの時は決まって余計なものを購入しがちです。以前にも決めていたものではないものを購入してしまい家に帰って冷静になってから「今日の買い物はちょっと誤ったかも」と思った経験があります。こうした場数を踏み、だいぶ買い物上手になってきたと我ながら思うようになりました。この日もあれこれ試着をして迷った結果、シンプルなデザインのワンピースを購入して帰宅したのでした。
さて私は買い物をする際に頭に置いていることがあります。それは以前読んだ本で出会った「お金との良好な関係」のエピソードです。それはお金と人間関係は似ていて、どちらも良い関係を築くことができれば人生を豊かにしてくれるものということ。またお財布から旅立つ時には感謝をしつつ「たくさん友達を連れて戻ってきてね」と心の中で唱えることがポイントだとありました。これを読んだ時日々の暮らしを考え直すきっかけにもなり、気持ちを豊かにするためにお金を使おうと心掛けるようになりました。なかなか上手に行かないこともあるけれど、欲に任せずに本当に欲しいものをじっくり考えるようになったと感じています。先週末もある意味このことが良いストッパーになったと思っています。
人によって豊かさの価値観は違うものですが、私にとっては美味しいものを食べて好きな人達と楽しい時間を過ごすことだったりします。そんなささやかな幸せを味わうためにも、心身共に満足するためにお金を使うことを胸に精進しております。

姿勢を変えてごろごろ読書

この前朝起きたら、首が痛くて何事かと思いました。特に運動はしてないし、重いものを持ったりもしていないはず……と思い返して、あ、と気付いたのが、昨夜の読書。ごろごろと横になって読んでいる時に、ちょっと首の筋がはっているな、と思っていたんですよね。あれが寝ている間に悪化したのでしょう。とりあえずストレッチをして、一晩眠ったら直りました。
本に集中していると、他のことはどうでも良くなってしまいます。結果、お腹が空いているのに食事を抜いてしまったり……まったく困ったものです。でも、面白いことがあると他は目に入らなくなってしまう人は、案外多いのではないでしょうか。それはつまり、その時間が楽しいということ。そう考えれば、こうしてちょっと痛いところが増えていたとしても、昨日の読書はハッピーな時間だったのだな、と思えて、幸せになれる気がします。
でもやっぱり、体は健康が一番ですから、今度は億劫がらず、姿勢を変えるくらいはしなくてはいけませんね。寝ている時は、ずっと同じ格好はせずに、時々ごろんと逆方向に一回転がって、逆に筋を伸ばしながら読書をすることにします。集中してもふとした拍子に思いだして、忘れないようにしなくては。

無料配信のお金はどこから?

先日、新刊コミックスに入っていたアンケートはがきの中に「この本が出るのをどこで知りましたか」という質問がありました。これ自体は定番の問いかけでしょう。しかしその答えの洗濯の中に「作者SNS」などがあったのは、驚きましたね。たぶん十年前なら、こんななかったはずです。これも時代、ということでしょうか。
最近は無料で読めるオンラインコミックスも多く、本当にびっくりすることばかりです。だって読者からお金をとらないなんて、それでは作者さんに支払う賃金や、サイト運営費はどこから出ているの?って思ってしまいますよね。お金の話ってあまり表に出ませんが、生きていく上では必要不可欠なものなので、どうしても気になります。
ただ読者としては、無料はありがたいです。まあ実際は、インターネットでの更新を待ちわびるような作品は、書籍化するとすぐに購入しますよ。「あ、あの作品コミックスになったんだ、買おう!」と、もはや条件反射にも近い感じです。やっぱり、ネット配信の場合はずっと読めるものばかりではないので、好きなものは大事に手元に置いておきたいという気持ちがあります。あれ、もしかして出版社は、これを見越して無料配信しているのかしら。

魔窟と化した、母の本棚

数日前、母の書棚を整理しました。きっかけは、借りた本が返ってこなかったことです。どうしても必要だから、返してほしい。そう言ったのに、母は探しきれなかったのですよ。いったいどうなっているのかと様子を見に行くと、そこはまるで魔窟のようになっていました。単刀直入に言って、ごちゃごちゃすぎてタイトルがまるで見えないのです。
奥行きの深い棚を使っているから、そうなってしまうのはよくわかります。でもそのうえ、隙間にパズルのように本を押し込んでしまうのはどうでしょうか。棚の一段が指の一本もはいらない状態なので、正直、一冊をとり出すことはかなり困難を極めました。それでもそのままでは困るので、指先に力を込めて、じりじりと少しずつ、引きだしていきます。やっと引っ張り出したときは、手の筋が痛んで大変でした。
その後「全部取っておきたい」という母を説得して、あまり読まない物はプラスチックケースに入れました。それをとりあえず部屋の片隅に積み上げ、棚は空気が通るようにお片付け。貸した小説を返してもらいに行ったのに、ずいぶん大掛かりな整理整頓になりましたね。私の書棚も綺麗とは言えませんが、ぜったいこうはならないぞ、と深く誓いました。

徹夜の読書で気付いた疑問

先日、久しぶりに徹夜をしてしまいました。友達の家に泊まりにいったところ、漫画をお勧めされて、もくもくとそれを読んだのです。今思えば、借りて自宅でゆっくり読めばよかったのに、どうしてあんなことをしてしまったのか……。さすがに翌日はつかいものにならず、一日中ぐったりしてしまいました。学生時代に徹夜をした時は、こんなことはなかったのにと思ったけれど、当時は十代。今より若いから、比較してはいけませんよね。
しかしそうやって読み終えた漫画は、とても面白かったです。魅力的な登場人物に、テンポの良いストーリー。まだ続刊中なので、あとは自分で集めていこうかしら。でもそれだと当然、そこまでのコミックスも買わなくてはいけなくなるから、お小遣い的に厳しい予感がします。偶然電子書籍が割引になったらいいんですけどね。タイミングよく、そうならないかなあと、しばらく期待しておきましょう。
そういえば、書店で販売している紙の本は価格が決まっているのに、電子版はどうしてマメにセールをしてくれるのでしょうか。印刷しない分、コストがかかっていないから、わりと融通が利くのかな。今度、編集をしている知り合いに聞いてみようと思います。

ポイントためて、本を買う

もう何年もの間、本はいつも決まったオンラインショップで買っていたのですが、先日、思いきって購入先を変更しました。いろいろなお店の提携によって貯まるポイントを、一手にまとめたかったからです。これでたくさんポイントが集まって、いつか、新刊を買うときの足しになればいいのですが……。以前集めたものは、いつの間にか有効期限が過ぎていたようで、消えてしまっていました。何百円分とはいえ、もったいないことです。
欲しい本がたくさんあっても、お小遣いはどうしたって有限です。時々は、自分が当たり前としている身の回りの情報を見直して、損得について考えることも大事でしょう。あとはスマホのプランや保険の見直しなんかも、検討したほうがいいかしら。そしてもちろん、購入本の取捨選択も必要ですね。なんとなく買っている雑誌は、テーマが気になるときだけにするとか、コミックスなども、一度読んで気がすむものは、レンタルするのもありでしょう。
ただそれだと、作家さんにとって金銭的な特はない……のでしょうね。カラオケは一曲歌えば作った方にいくらか入ると聞いていますが、レンタル書籍もそういう仕組みならいいのに、と思います。はい、もちろん、買うのが一番とはわかっていますよ。

時間が駆け抜けていく日々

最近カレンダーを見ると「もう○日なの?」と思うことがよくあります。昔祖母が「年が明けたらあっという間にひな祭りで、そのあとは端午の節句でお盆、すぐに寒くなってまた冬が来るんだよ」と言っていた時は、「それじゃ早すぎでしょう」なんて笑っていたのですが、その気持ちがやっとわかりましたね。だって、月刊誌をきっちり読み終える前に、次の雑誌が出版されてしまうのですよ。まさに、光陰矢の如しです。
読み損ねた雑誌は、部屋の片隅に山積みになっています。これが漫画誌ならばどんどん消費していくのでしょうが、そうではないので「まだ読んでないから、捨てるのはもったいない」という気持ちになってしまうのですね。情報はどんどん古くなっているので、さすがに何年もこうしておくことはないけれど、その季節の間くらいは、放置してしまったりもします。
もういっそ、買うのをやめた方がいいのかしら。でも習慣になっていて、発売日にはつい、本屋に寄ってしまうのですよね。それならば、他の予定をさっさと片付けて、なんとか読書タイムを作るように心掛けるほうが、今後のためにもいいかもしれません。さて、なんの時間を削っていきましょうか。取捨選択も大変です。