優先順位は人それぞれ

私の知人は、とにかくファッション用品を買いません。一点豪華主義なのではなく、着れるうちはとことん着たおす主義なのです。その理由は単純明快、「服より小説を買いたいから」というのですから、同じ読書好きとしては頭が下がります。彼女曰く「着るものは代用が聞くけれど、本はそうはいかない」のだそうですが、確かにそうなのですよね。冠婚葬祭や制服でもないかぎり、「今日はこれを着なければいけない」ということはあまりありません。でも小説は、一冊ごとにストーリーが違うので、「あの話が読みたい」となったら、『あの話』しかだめなのです。
しかしそう言えば、それは単に優先順位の問題だ、と言う方もあるでしょう。お洒落が好きな方は、「今流行りのあれを着たい」と思ったら、どうしたって『流行りのあれ』がいいのですもの。その意見にも、納得です。結局私は、どちらの気持ちもなんとなくわかるので、どっちつかずになっています。本を優先するときもありますし、逆に洋服を買いまくるときもあるのです。
それこそまさに、気持ち次第。こだわりなどありません。ですが、好きだからそれを最優先にするというストイックな行動はなかなか難しいので、このくらいでまったり過ごしていくのが、気楽でいいなあと思っています。

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