すべては写すことから始まる

多くの漫画家さんは幼い頃から絵が好きで、たいていはお気に入りの漫画家さんの絵を模写するところから、作品作りが始まることが多いようです。だから最初のうちは、憧れていた誰々さんのような雰囲気になったりもするらしいですよ。そこを超えた後に個性が生まれ、その人独自のイラストになるのだと、創作活動をしている友人が言っていました。
この話を聞いた時私は、最初は誰でも、人を真似することから始まるのだな、と納得しました。だって、私が大好きなミュージシャンも始まりは有名アーティストの楽曲をコピーしたらしいですし、小説家の方も、文体模写を経験している方がいらっしゃいます。そうでなくとも、私達はみんな親の行動を真似ることで、生活に必要ないろいろな物事を覚えていくわけです。そう考えると、憧れや尊敬という気持ちは、何より強いと言えるでしょう。
ただこのことに気付くと、先駆者と呼ばれる人たちが、いかにすごいかがわかります。目の前に追いかける人がないということ、すなわちそれは、言動を写す対象がいないということですもの。同じ意味で、業界初、なども見事なのでしょうね。前に立つものがあるにせよないにせよ、作品を作る人たちの情熱は、本当に尊敬に値します。

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