時代は名作とともに巡る

ついこの間、外国語に堪能な方とお話をしたのですが、その人が一冊の書名を上げて、「最近の若い人は古い言い回しを知らないから、読むのが難しいと思いますけど」と言っていました。昔は今よりも省略する部分が多いため、現在の文法しか学んでいない人が読むには、慣れが必要なのだそうです。そういえば日本語だって、長い時間の間に言葉が変化していますものね、外国語だって同じことでしょう。
そう考えふと、海外には、私たちが学んできた現代国語や、古文に該当する科目があるのだろうか、と思いました。もちろん、それでちょっと勉強したからと言って、昔のものがすらすら読めるなんていうのは、実体験上、なかなかないことだと自覚しています。でも、ちょっと気になったのです。それは詳しい方とお別れした後に気付いたので、ご本人に尋ねることはできませんでした。
それにしても、こうしてひとつの科目になるほどに言葉が変化していくというのは、とても面白いことですよね。便利と効率を求めて生まれたのが現代ならば、今後はどう発展していくのでしょう。時代は巡ると言うから、いずれは退化する部分もあるかもしれませんね。どうなるにしても、過去の名作は残っていくといいなと思います。

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