店舗それぞれブックカバー

書店のレジで「文庫本にカバーをおかけしますか」と聞かれて断ったら「ありがとうございます」と言われました。以前はつけることが当たり前のようになっていましたが、いったいいつからこう変わったのでしょう。私は基本的に、汚れなどほとんど気にせずそのまま読むで、お店の物は必要ありません。しかし同行の友人は、購入した物すべてにしっかりつけてもらっていました。
省エネという意味では、おそらく断ったほうがいいのでしょうね。でもあのカバーって、本当はとても面白いのですよ。なにせ、店によってデザインが違いますから。かつて祖父は、それを何十枚も集めて楽しんでいました。子供の頃の話ですが、父が遊びに行くと、絶対に遠くの本屋に連れて行ってと言うんですよ。もちろんカバーのためです。他には、他県に住んでいる親戚が尋ねてきたときに、そちらの店のものを分けてもらっていたこともありました。
他には、古い切符やちょうちん、扇子などもコレクションしていましたね。紙の物が好きだったのかしら。ちなみにそれは祖父がなくなった時にそっくり、伯父さんが貰って行きました。今もきっと、リビングを飾っていることでしょう。

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